トンネルの中から霊が呼ぶ声
実話体験談・・・第1話
今から13年ほど前の話です。
友人4人で犬鳴峠へ行こうと言うことになって、
夜11時過ぎに峠へ向かいました。
旧トンネルについた頃には、もう、深夜12時をすぎていました。
車で、石碑のある側から中に入りゆっくりと反対側に抜けてみましたが、
何もなかったので、今度は歩いてトンネルに行くことにしました。
数十メートル先に車を止め、トンネルへ歩いて行きます。
トンネルが間近に迫り、中から水が滴る音と風の音が聞こえてきました。
・・・・ピチョ〜ン、ピチョ〜ン、フュ〜〜・・・・・・
その時・・・ふとトンネルの上が気になり、見上げると
霊の上半身がそこに浮かんでいるのです。
それが、凄まじい目つきでこちらを睨んでいるんです。
私は、その場に硬直してしまい、一歩も進めませんでした。
その時、突然冷たい風が吹いてきて、トンネルの中から
「こっち〜〜、こっち〜〜〜、おいで〜〜」という声が聞こえました。
霊を見、声を聞いた者は、私と1人の友人だけ。
後の2人は、私たちの様子で、何かあったことを察知して恐々としていました。
「今声がしたよね?!・・・『おいで〜』って言ったよね!」
2人で、錯覚でないことを確認しあうと、
私たち2人は弾かれたように、車へ走り出しました。
後の2人も取り残されまいと慌てて後を追い、
全員車に飛び込むと、猛スピードでトンネルを後にしました。
今思うと、無事、帰れたのは幸いだったと思います。